コルクの豆知識
コルクのトイレマット 開発秘話
トイレの形状がすごく進化していた
もともと、トイレマットを作ろうという最初のきっかけは、雑誌でした。
トイレマットが雑誌に出てるだけでも、結構珍しいもんです。あれ?と目に留まりました。
市販のトイレマットのことを思い出しました・・・そういえば、子供が小さい頃、汚したり、足を引っ掛けたり。いったん敷くと不便なことが多かったな、と。
いつの間にか、市販の繊維でできたトイレマットは掃除も手間がかかるため使わなくなっていました。今では物置にあるくらいです。その頃、当社はトイレマットを使わず、スリッパだけで出入りしていました。
しかし、記事を読んでいくごとに思い出すようになり「ん?これ、うちのコルクでも作れそう・・・」と思い、早速試作。
でも、実際に調べてみると、昔とはちがい便器(便器の脚)の形状がかなり進化していてビックリ。
種類の多さには改めて驚かされ、昔のような1種類の形状ではないことを思い知らされました。市販のトイレマットを購入し、ダンボールで型取りして形状を定めていきました。
これが理由で、後に「カットなし」のトイレマットも販売するようになりました。おかげさまで3割くらいのお客様は加工しないマットをお選びいただいています。最初販売するときは「自分で切るなんて、面倒じゃないのかな?」と不安でしたが、トイレにせっかく敷くとなると汚れ防止のために脚部分にピッタリとフィットしたマットを使いたいお気持ちも、なんとなくわかる気がしました。
市販のトイレマットでなく、コルクを使うのがいい、という理由を探した
コルクのトイレマットは、誰もが見たことがない商品なので、「なぜコルクだといいのか?」ということを真剣に考えました。
- 市販のトイレマットは、毛足が長く、髪の毛やホコリが入り込んでしまう。
- しかもズレが激しくて、足を乗せた瞬間ズレたり、ぴたっと場所が定まらず、結局床が汚れてしまう。
- マットが厚いと、高級感はあってもドアが内開きだったりすると、さあ大変!
- マットが引っかかってずれるわ、ドアは閉まらないわ・・・。
いいことなしです。毎日使う場所なのに、ちょっと実用的ではないのです。
いろんなことを考えて、1つずつコルクにそのことを落とし込んでみると・・・
- 毛足がないから、表面にごみがとどまってくれる。拾いやすい。
- コルクも裏面のEVAスポンジもすべりにくいから、安心して乗れる。ふんばれる。
- マットがの厚みは5mmで、ドアにはさまったりつまずく心配が少ない。
結構イケるじゃん!
ということで、つくった試作品を、早速オフィスのトイレ床にセッティング。すると・・・
まず、最初に驚いたのは足を乗せたときの感覚。
平らなのに、ふわっとソフトな感じがあるんです。これがコルクのソフト感なんだ、と思いました。
毛足の長いトイレマットに、全然負けていません。
私の会社のトイレは、床がタイル張りです。今ではフローリングのところも多くなってきましたが・・・
トイレの床って、とても冷たいんです。しかしコルクのトイレマットにすると、床の冷えを拾わないのです。
また、これはイケる!とちがいを確信したのは、ズレにくかったこと。
足側のコルクも床側のEVAもすべりにくいから、マットがずれにくいだけじゃなく、立ち上がるときに足がすべらない。
これなら、お年寄りでも立ち上がりやすそう・・・と感じました。実際、私の祖母はトイレの中に手すりがあったもののなかなか立ち上がれず、トイレにいる時間が長かったように思います。
この時点で、本格的にコルクでトイレマットを作ることに決定。厚みは社内で3種類くらい試し、
- 床の冷えや硬さを拾わない「足ざわり」
- 使っていくうちに出る「反り」を見極めながら
といったことに注意しながら、みんなで感触のよかったものを決めました。
また形状は、便器の脚の先端形状がおおまかには3種類程度あるため、幅や切込みの長さを調整し、3タイプに適合するようにしました。(カットなしのタイプも用意し、ご自宅のトイレにあわせてお好みに切ることも可能。)
※厚みも5mmとうすめで、スポンジもあるため硬くなく、女性でもわりと切りやすいと思います。
ただしクニャクニャすることを考慮すると大きめのハサミやカッターを使ったほうがよいです。
トイレマットは、いちばん洗いたくないモノでは?
市販のトイレマットは、繊維製のものが多いと思います。
普通は洗濯機で洗うものだと思いますが、洋服などの洗濯物と一緒に洗う人はいないと思います(汗
つまり、洗うことがとっても手間になってしまうんですよね。
これをなんとか、いやな思いをせずに洗えないかなーと考えてみました。ケアという面では、自分だったらこんなトイレマットだったらいいな、と。
- さっと汚れが落としやすい
- すすぎに時間がかからない
- すぐに乾いて、すぐに使えて、洗い替えがいらないくらいのマットがいい
こんなトイレマットがいい!を実践したらどうなる?
洗ってみて「コルクがいい」というのを実感したかったので、撮影もかねて体験してみることに。
コルクのトイレマットというのはありませんので、実際に自分たちの体験を伝えなくては。
水切れがよく乾きが早くて、夏場なら1時間もしないうちにカラカラに!これなら2枚目も必要ないです。
よほど適当に置いて干さない限りは、へんなクセはつかないと思いますので、反りの心配もありません。
また当店のコルクは消臭機能が高いので、トイレにもうってつけ。
パワフルコルクだからこそ、汚れたら水でジャブジャブ洗いたい場所にも安心して使うことができます。
(左の写真は、旧タイプのトイレマットです。サイズが異なる以外は素材など基本スペックは変わりません)