コルクの豆知識
パワフルコルクの性能試験(サーモグラフィー試験/コルクお風呂マット)
石川県工業試験場にて、コルクお風呂マットのサーモグラフィー(接触温熱感)試験をしました。
目的 パワフルコルク素材で作った新しい風呂マットと浴室タイルを同一条件下で接触温熱感(サーモグラフー)試験で性能評価
試験験方法
- 検体(コルク風呂マット・浴槽タイル)を24時間同じ温度環境に放置、検体表面温度約8℃
- 各検体に触れる前に素足のサーモグラフィーの状態を確認する。
- 15秒間コルク風呂マットと浴室タイルを素足で同時に触れる。
- 15秒後の足裏サーモグラフィーの状態を確認する。
サーモグラフィー試験の様子
- サーモグラフィー試験の予備実験を行い計測調整。
- 計測データー分析中。
- サーモグラフィー試験に使用した熱線カメラ。
- コルク風呂マットと浴槽タイルに15秒の間素足を乗せている状態。(計測者:成人女性)
コルクお風呂マット・浴槽タイルの表面温度は約8℃ ※実験1(実験2は約12℃) - 4試験の計測中の素足、検体のサーモグラフィーの状体。
- 15秒後両検体から素足をはずした状態のお風呂マットと浴槽タイルのサーモグラフィーの状態。
同様の実験を2回おこなう。
実験1(1回目)
- コルクお風呂マット: 足裏温度は22.5℃(計測前)→21.5℃(15秒後) <結果>約1℃の温度低下
- 浴室タイル: 足裏温度は21℃(計測前)→16.5℃(15秒後)<結果>4.5℃の温度低下
実験2(2回目)
- コルク風呂マット: 足裏温度は27℃(計測前)→25℃(15秒後) <結果>約2℃の温度低下
- 浴室タイル: 足裏温度は26℃(計測前)→20℃(15秒後) <結果>約6℃の温度低下
※特記事項
- 実験2は計測者の足裏の温度低下を補うため、計測インターバルを30分を設け、足裏をウォーマーで保温。
- 検体の(コルク風呂マット・浴槽タイル)が時間経過の中で表面温度が8℃→12℃に上昇。
考察
- コルク風呂マットは2回の実験で1℃から2℃の温度低下が確認できる。
- 浴槽タイルは2回の実験で4.5℃から6℃の温度低下が確認できる。
- パワフルコルクのお風呂マットは熱を逃がしにくい(ヒヤッとしない)ことが視覚的に確認する事ができた。
- コルクお風呂マット表面に接触した部分の温度が下がりにくいため、身体は不快な冷たさを感じることが少なく、身体への負担が少ないことがわかります。
よって、ヒートショックを防ぐことにお役立てできるかと思います。
※ヒートショック:足裏の表面温度が低下することにより、皮膚表面の血液の流れを増加させるなどの現象が起きることから、血圧が急上昇・急降下する危険性があること