コルクの豆知識
裏側のEVAスポンジの仕組み
■コルクマットの特徴・仕組み
1.コルクマットは沢山あって、よくわからない。と感じていませんか?
2.なぜコルクマットの裏面にスポンジがあるの?
3.コルクマットのジョイントの仕組み:大きさ
4.コルクマットのジョイントの仕組み:数
5.コルクマットのジョイントの仕組み:形状
6.EVAスポンジとコルクの接着方法(比較)
7.裏側のEVAスポンジの仕組み
8.コルクマットは、なぜニオイがひどいの?
9.裏側のEVAのかたさって、重要なの?
10.コルクの厚みって、重要なの?
11.表面のコルク、大粒?小粒?
コルクマットに使われるEVAスポンジの厚みとこし関係についてお話です。
写真はEVAスポンジ断面の顕微鏡写真です。
違いがわかりやすくするために5倍発砲と15倍発砲で比較しています。
EVAスポンジ断面を拡大すると、このようになっている事を理解して頂き
気泡の大きさと、気泡の核壁厚みでEVAスポンジの特性が変わります。
コルクマット下のEVAスポンジは、下地になるためある程度の耐久性が必要です。
そのためには厚みだけでなくコシが必要になります。
下地の悪いEVAスポンジにどれだけ良いコルクを貼っても耐久性が無くなります。
使われる対象よって歩行感が柔らかすぎる、固すぎるといった問題も出ます。
この模式図は5倍発砲のEVAで作ったコルクマットと15倍発砲のEVAで作ったコルクマットのイメージです。
5倍発砲EVAと15倍発砲EVAで作ったコルクマットの比較で説明します。
■ 5倍発砲率コルクマット
- 模式図のイメージは弾力のある小さな中空ゴムボールで作った感じです。
- 中空ゴムボールは風船から比べるとクッション性が低いですが、強い力で押しても皮が厚く割れにくく元にすぐ戻ります。
すぐに戻る事が変形しにくく、「こし」があるイメージです。 - 中空ゴムボールは踏んだら少ししか変形できないため、クッション性が少なく固く感じます。
- EVA樹脂を沢山使い重い事になり、同じ厚みのEVAスポンジでは15倍発泡EVAの3倍の重さになります。
発泡率の小さなEVAとコルクで作ったコルクマットは固めで、クッション性が少なく、寿命が長く、コストが高い。
■ 15倍発泡率コルクマット
- 模式図のイメージは弾力のある割れやすい風船で作った感じです。
- 風船はクッション性が高いですが、強い力で押すと皮が薄く割れて、元に戻れなくなります。
次第に変形し戻らなくなります、これが「へたり」イメージです。 - 風船は踏んだら大きく変形するため、クッション性が大きく柔らかく感じます。
- EVA樹脂を少なく軽くでき、同じ厚みのEVAスポンジでは5倍発泡EVAの1/3倍の重さになります。
発泡率の大きなEVAとコルクで作ったコルクマットは柔らか目で、クッション性があり、寿命が短く、コストが安い。
※同じ原料で作った場合の、あくまでも一般論としてとらえてくださいね。
どんな特性のEVAスポンジをどんな厚みで使い、どんなコルクを表面に使うかが、コルクマットを企画する上での味付けになります。
当店もEVAはもちろん国産ですが固さ厚さなど何度も試作を繰り返し表面に貼るコルクとのマッチング見て作りました。
以前販売していたときの物より柔らかくクッション性のある味付けに仕上げました。