コルクの豆知識
パワフルコルクの性能試験(耐摩耗試験)
ニューコルクがどのくらい耐磨耗性に優れているかを、他のサンプルと比較してみました。
※「ニューコルク」とは、パワフルコルクの前身のブランド名です。
ニューコルクの磨耗試験は、2005年に兵庫県立工業センターで行いました。
試験方法 :(試験規格 JIS K5400)
- 回転する試料の上面(試験面)に、試料の中心に対し偏心させた2個の磨耗輪を圧着回転して評価します。
- 試料の面と磨耗輪との接触面に磨耗が生じるので、その状態を評価します。
- 評価方法は、試料の重量の減り、厚さの減り、光沢減等の方法があります。
左写真:テーバー式磨耗試験 中央写真:テーバー式磨耗試験 右写真:摩耗試験を行ったサンプル
試験1 条件 新品試験サンプルの磨耗試験 付加重量 500g×2本 回 数 500回転 試験時間 約1分10秒 磨耗輪 H-22(粗砥石) |
試験2 条件 試験1終了後の試料の再度磨耗試験 付加重量 1kg×2本 回 数 500回転 試験時間 約7分10秒 磨耗輪 H-22(粗砥石) |
- ニューコルク(粒大)
- 黒色ニューコルク(粒大)
- 普通コルク(表面塩ビフイルム貼り)
- Pタイル
- カーペットタイル
評価: 試験1、試験2の結果は磨耗的に微小(コンマ数mmの範囲)での耐磨耗性に問題はない。
評価: 試験1、試験2の結果は磨耗的に微小(コンマ数mmの範囲)での耐磨耗性に問題はない。カラー着色コルクも耐久性に差のないことが確認されました。
評価: 試験1で、表面に貼ってある塩ビフイルムが、少し削れた。
試験2で部分的にフイルムが削れ、コルク層に磨耗が始まった。塩ビフイルムで耐摩耗性を保っている、試験2の後のコルクの磨耗は急速に進む物と思われる。
評価: Pタイルが通常ここまで磨耗するには、相当の間使用していると考えられる。
評価: 試験1の結果カーペットタイルの傷みがひどく、試験2が行うことができないと判断した。
試験2で使用できないほど傷んでいる。
考察: この試験の結果、ニューコルクはPタイルと同等の耐磨耗性があることがわかりました。